
元名海岸を望む外気浴コーナー
安房温泉(千葉県鋸南町)で温泉宿泊施設を5軒運営する紀伊乃国屋(蛭田憲市社長)はこのほど、同町元名海岸沿いに完全予約制の個室サウナ施設「ゆうみ Sauna Cafe」をオープンした。地元・鋸山の伏流水を使った水風呂や地元食材を使った軽食などを用意。プライベートリゾート感を演出するだけでなく、鋸南町の地元資源の活用にもこだわり、首都圏からの誘客につなげたい考えだ。
会員制リゾートをイメージした上質なインテリアやアメニティをそろえ、大人向けの落ち着いたリゾートサウナにした。個室サウナは全5室。大人4人まで利用できる大きさで、アロマ水を使ったセルフロウリュも楽しめる本格的な造り。水風呂には、年間通して水温が18度程度で成分も温泉に近い、水風呂に最適な鋸山の伏流水を敷地内からくみ上げ利用する。
各部屋には窓を開放して潮風を取り込める専用外気浴スペースも用意。東京湾越しの富士山など、鋸南ならではの眺望も楽しめる。1日4部、各回2時間制の完全予約制で、料金は1部屋1万1千円から。同グループの宿泊客向けには1時間からの利用も受け付ける。
オープンカフェは元名海岸のパノラマビューが特徴。開放感あるテラス席では、南房総のジャージー牛乳を使った生シェイクやソフトクリーム、房総の黒毛和牛やアジフライを使ったハンバーガーなどを味わえる。
蛭田社長は「インバウンド復活の折には、外国人富裕層などにも対応できるよう、外国人の従業員も配置した。鋸南は東京から、車や電車、船で1時間半程度。宿泊の前後にプライベートサウナで鋸南の魅力をぜひ味わってほしい」とアピールする。
元名海岸を望む外気浴コーナー