
日本銀行北九州支店は6月19日、17日付で着任した森下浩文・新支店長の就任会見を行った。森下氏は「経済分析や適切な情報発信を通じ、支店職員全体で北九州地区の経済発展に貢献していきたい」と抱負を述べた。
森下氏は1998年入行。金融機構、企画、国際、発券の各局を経験したオールラウンダーで、2019年から2年間は財務省(出向)でマネーロンダリング対策にも取り組んだ。【記事提供:ニッキン】
同地区の印象については「多様な製造業が集積しているほか、インフラが整備され流通の拠点になっている。さらに豊かな観光資源や大型商業施設もあり、大変魅力的な地域」とし、今後の経済成長に期待感を示した。一方、高齢化が顕著な地域性にも触れ、「65歳以上の割合が全国政令指定都市の中で最も高いと聞いている。生産年齢人口が減少するなか、いかに生産性を上げて経済成長を実現していくかが課題」と指摘した。
会見には寺山大右・前支店長(17日付で決済機構局参事役)も出席。在任中の1年間を振り返り、「新型コロナの5類移行後は対外活動が戻り、地域の方々と親しくなれた濃密な1年だった」と語った。
就任の抱負を語る森下支店長(左)。右は寺山前支店長(日銀北九州支店、6月19日)
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