OTAの国際カンファレンス「WiT JAPAN&NORTH ASIA」が4、5日の2日間、東京都目黒区のウェスティンホテル東京で開かれた。国内外から、OTA、エアライン、ホテルなどウェブトラベル関係者ら530人が参加した。WiTはウェブ・イン・トラベルの略称。2012年に開始し、今年で8回目の開催となった。
4日の国内OTAセッションには、JTB執行役員Web販売部長の盛崎宏行氏、楽天執行役員コマースカンパニートラベル事業長の髙野芳行氏、一休代表取締役社長の榊淳氏、リクルートライフスタイル執行役員領域担当の宮本賢一郎氏の4氏が登壇。WiT JAPAN&NORTH ASIA共同創設者でベンチャーリパブリック代表取締役社長の柴田啓氏がモデレーターを務めた。
「2018年の成長率は2017年を上回ったか」という質問には、一休とじゃらん(リクルートライフスタイル)が「イエス」と回答。「今年2019年の成長率の見込み」については、一休が「20%以上」、楽天トラベルが「10%以上」、JTBとじゃらんが「0~10%の間」と答えた。
「モバイルのウェブトラベルの分野で、自社を除いて今後最も成長しそうなブランドを三つ挙げてほしい」という問いには、JTBが「モビリティの観点からJALとANA、ペイメントの観点からDトラベル」と回答。楽天トラベルは「インバウンドに強いブッキングドットコム、エクスペディア、シートリップ」、一休は「OYO、楽天トラベル、じゃらん」、じゃらんは「アップル、グーグル、アマゾン」とそれぞれ回答した。
「エクスペディア、ブッキングドットコムなどの世界ブランドOTAとインバウンド分野で競争していく上で、自分たちの強みは何か」に対しては、各社が次のように話した。JTB「コンテンツ力、宿泊商品の数とバリエーション」▽楽天トラベル「日本全国の宿泊施設との連携、強いつながり」▽一休「インバウンド宿泊予約は行っていないが、インバウンド客向けレストラン予約への参入を今後検討したい」▽じゃらん「日本国内の宿泊在庫数と契約施設数。海外の販売代理店ネットワーク」
左から、じゃらん宮本氏、一休榊氏、楽天トラベル髙野氏、JTB盛崎氏