海外バイヤーと日本の宿泊・運輸業者、観光地が情報交換やビジネス交渉を行う国内最大のインバウンド商談会「YOKOSO!JAPANトラベルマート」が11月28、29日、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で開かれた。今年で3回目。開催は、これまで海外旅行イベント「JATA世界旅行博」と同時の9月だったが、海外・日本側のキーパーソンが参加しやすいよう繁忙期を避けて11月にした。
政府による観光立国、訪日旅行推進活動の一環事業で、国土交通省や日本旅行業協会、国際振興機構で組織する同会実行委員会が主催する。VJCの重点市場を中心とした31カ国・地域のバイヤー・マスコミの269人と、国内観光事業者ら345人が参加した。
効率的な商談を実現するため、海外側、日本側からPR情報と商談相手に期待する内容を事前に聞いて照らし合わせたうえで、双方にとって最良なアポイントが15分ごとに設定された。また、面談できなかったバイヤーに出展者からアプローチする時間もあった。
出展したJTB協定旅館ホテル連盟・上野浅草支部の箕輪明夫氏(東武ホテルレバント東京宿泊課マネージャー)は「海外バイヤーと会い、浅草や上野がグローバルに認識されていると感じた」と一定の手ごたえがあったよう。一方、日本観光旅館連盟・東京都支部の石井敏子さん(行燈旅館社長)は「香港、マレーシア、韓国の旅行会社などと商談できた。バイヤーの人数は昨年の方が多かったのではないか」と語っていた。