観光庁が5月29日に発表した旅行・観光消費動向調査の1〜3月期の結果(速報値)、日本人の宿泊と日帰りを合わせた国内旅行の消費額は、前年同期比10.2%減の4兆2553億円だった。消費税率の引き上げがあった2014年4〜6月期以降、4期連続で前年同期の実績を下回った。1〜3月期としては、過去5年間で11年1〜3月期(4兆1323億円)に次ぐ低い水準となった。
宿泊・日帰り別の消費額は、宿泊旅行が旅行者数、旅行単価ともに減少して同11.9%減の3兆2056億円、日帰り旅行が旅行者数はほぼ前年並みだが、旅行単価が減少して同4.4%減の1兆497億円だった。
国内旅行消費額を月別にみると、1月は前年同月比10.0%減の1兆3367億円、2月は同9.5%減の1兆1767億円、3月は同10.7%減の1兆7419億円。
宿泊旅行の消費額を月別にみると、1月は前年同月比12.1%減の1兆274億円、2月は同16.1%減の8524億円、3月は同8.8%減の1兆3257億円。
日帰り旅行の消費額は、1月が同2.6%減の3092億円、2月が同14.4%増の3243億円、3月が同16.1%減の4162億円。
消費税率の引き上げを考慮して税抜で算出した国内旅行消費額は、前年同期比12.7%減の3兆9401億円。宿泊旅行は同14.4%減の2兆9681億円、日帰り旅行は同7.0%減の9720億円となる。