JTBは、07年下期(10月〜来年3月)の国内旅行活性化キャンペーン「日本の旬」を九州を対象地域に展開する。JTB協定旅館ホテル連盟九州支部連合会との共催。「豊かな温泉、歴史・文化、地域(人・食)とのふれあい」のテーマを設定し、九州観光の楽しさを訴求していく。
2005年4月、「九州は1つ」の理念のもと官民一体で九州観光戦略を展開する「九州観光推進機構」(会長=田中浩二JR九州会長)が設立された。JTB九州もメンバー。官民一体となって地域を盛り上げていくという日本の旬キャンペーンの主旨と、この九州観光推進機構とが相通じることから、今回、対象地域を九州に定めたという。
キャンペーンでは、九州全域に点在する良質な温泉、九州独自の歴史や文化、地元の人の温かい心や特徴ある食などを九州の旅行客に体感してもらう。思い出に残る旅行にして、九州の再訪を促すという狙いがある。
取り組みとして、個人・団体、主催・手配問わず九州方面の旅行客に小冊子「九州・発見本」を配る。ガイドブックの要素に加え、歴史的文化財の保護を呼びかけているのが目新しい。旅行客は、対象施設で割引特典が受けられるスタンプラリーに参加することで、五島列島の江袋教会の復元に協力できる。対象施設の利用に応じて復元基金に寄付される仕組みだ。
また、九州の人々と地域に触れ合いながら歩ける「九州まちあるき」全22コースを紹介。雲仙、由布院、阿蘇、霧島、宮崎の各地では郷土芸能を披露するオリジナルイベントを催す。写真コンテストも実施する。
期間中の宿泊販売目標は前年同期比10%増となる127万5千人。