
日本修学旅行協会は、2022年度に実施された全国の中学校、高等学校の国内修学旅行と海外・訪日教育に関する状況をまとめた教育旅行年報「データブック2023」を昨年12月1日に発行した。その中から高等学校の国内修学旅行で「重点を置いた活動」の調査データを紹介する。
重点を置いた学習や体験の具体的な活動内容を32の選択肢から最大三つ回答してもらい、総実施校数を分母とした割合を出した。表の順位欄にある前々回、前回、今回は、いずれもコロナ感染拡大の強い影響を受けた時期である。1位の「遺跡、史跡、文化財、寺社などの見学」は全体の半分、2位の「平和学習」が約4割で実施されている。1位から5位の活動内容は、多少の順位の変動はあれ、コロナ期間を通して5位以内に入っている。5位、6位、8位、10位には野外・スポーツ系のアクティビティが入っており、合計すると4割近いケースで実施されていて、コロナ前に順位を戻している。「防災・震災学習」や「博物館などの見学」なども実施する割合は安定して高い。
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