国土交通省はこのほど、京都市の伏見港を「川のみなとオアシス 水のまち 京都・伏見」として、港のにぎわい拠点となる「みなとオアシス」に登録した。184カ所目。
伏見港は1594年に豊臣秀吉が伏見城築城のため河川港として整備。以来、京都と大阪を結ぶ河川水運の要衝として発展した。
代表施設である「伏見夢百衆」は1919(大正8)年に建てられた月桂冠旧本社を改装した観光拠点で、伏見港に関する情報発信を行っている。このほか、黄桜記念館や月桂冠大倉記念館などがあり、日本酒の販売や利き酒のイベントも開催されている。
毎年3月下旬から12月上旬にかけて、十石舟が運航され、歴史的な景観を船頭による説明と共に楽しめる。
同省は「夢百衆などにおいて住民参加による地域振興の取り組みが行われ、交流促進や地域の魅力向上につながることが期待される」としている。