名古屋鉄道は26日開いた取締役会で、連結子会社の伊良湖リゾート(愛知県田原市、黒野友之社長)と浜松名鉄ホテル(静岡県浜松市、中村哲也社長)を、ホテルマネージメントインターナショナル(HMI)グループを形成するシンリョー(横浜市、小林篤治社長)に売却することを決めた。12月4日付で保有全株式を譲渡する。譲渡額は明らかにしていない。
伊良湖リゾートは名鉄の完全子会社で、01年4月設立。資本金9800万円、従業員56人の規模。今年3月期の売上高は12億3800万円。
また、浜松名鉄ホテルは86年3月設立。名鉄以外に、大成建設と大林組が発行済み株式のそれぞれ4.2%を保有している。資本金9千万円、従業員は133人で、3月期の売上高は20億5300万円。
昨年からの経済不況を受けビジネス・観光宿泊需要が冷え込み、また宴会ニーズも減ってきていることから、経営存続は困難と判断、シンリョーに売却することにした。
名鉄によると、シンリョーは03年3月設立で、資本金は120億310万円。国内各地で旅館・ホテルのほか、貸し別荘やレストラン、駐車場などを運営している。