鹿児島県指宿温泉の指宿白水館(下竹原利彦社長)は、錦江湾を望む広大な敷地に「薩摩客殿」「花の棟」「磯客殿」「離宮」という四つの客室棟を展開。落ち着いた和の情緒ときめ細かいサービスには定評がある。
指宿名物「砂むし温泉」も同館内で楽しめる。江戸の元禄時代から伝わるこの入浴法は、温泉の熱で暖まった砂に浴衣のまま寝そべり、頭以外を砂で覆って発汗を促す。砂の熱と温泉の成分で血行が良くなり、新陳代謝が高まるので、体中にたまった老廃物が汗と一緒に流れ出る。美容効果も高い。
メイン浴場の「元禄風呂」は、銭湯が江戸時代の社交場であった元禄時代をイメージした華やかなつくり。大浴場「浮世風呂」「花魁(おいらん)風呂」、蒸し風呂「江戸石榴(ざくろ)風呂」、黒鉛鉱石を使った「樽(たる)風呂」など、江戸時代の趣あふれる浴槽が並んでいる。
今年8月には錦江湾を一望できる「錦江の間」(和洋室)を改装オープン。客室でも源泉100%の温泉が楽しめる。
▽鹿児島県指宿市東方12126の12。TEL0993(22)3131。
http://www.hakusuikan.co.jp/
砂むし風呂