古代オリエント博物館、夏の特別展「ギルガメシュと古代オリエントの英雄たち」を7月13日から開催


 古代オリエント博物館では、夏の特別展「ギルガメシュと古代オリエントの英雄たち」を7月13日から開催する。

サンシャインシティ(東京・池袋)にある古代オリエント博物館(館長:月本昭男)では「人類最古の文学」と称される古代メソポタミアの英雄を扱った『ギルガメシュ叙事詩』をテーマにした夏の特別展「ギルガメシュと古代オリエントの英雄たち」を7月13日(土)~9月23日(月・祝)の期間に開催いたします。

「人類最古の文学」と称される、古代メソポタミアの英雄を扱った『ギルガメシュ叙事詩』。
友情、生と死、信仰、英雄による冒険譚など、現代文学に通じるテーマも盛り込まれ、後世に影響を与えたばかりでなく、現代でもなおその輝きを失っていません。近年、ゲームの登場キャラクターにも採用されるなど若年層を中心に知名度が高まっています。

英雄ギルガメシュが王として君臨したとされるウルク遺跡(イラク)は、考古学的にみて「世界最古の都市」であり、また世界最古の文字(楔形(くさびがた)文字)が発明された地として知られています。
本イベントでは、そこでの5000年前当時の生活の様子、さらには英雄ギルガメシュをはじめとする古代オリエントの英雄や神々の世界、そしてこの英雄叙事詩の後世への影響などについて、実際の考古資料や古代美術品、再現模型を展示し解説。
①ギルガメシュ叙事詩とその世界/②世界最古の都市ウルク:都市が生まれ、文字が生まれた/③古代メソポタミア、5000年前の暮らし/④古代オリエントの英雄と神々たち/⑤ギルガメシュを継ぐ者たち(後世への影響)の5つの構成で展示いたします。

その他、夏休み期間にあわせ、お子様でも楽しめる自分だけの文様が刻める円筒印章製作体験教室や、古代メソポタミアの王に扮して記念写真が撮影できるコーナーを設置。
ギルガメシュ叙事詩の訳者であり専門家である当館館長による講演会など、知的刺激も充実しています。
また7月26日(金)、8月23日(金)、9月20日(金)は、20:00まで開館時間を延長し、ナイト講座も実施いたします。今年の夏は古代メソポタミアの世界に浸れる古代オリエント博物館に是非おこしください!

<主な展示品(予定)>

英雄像 MIHO MUSEUM蔵英雄像 MIHO MUSEUM蔵

 

銅斧 平山郁夫シルクロード美術館蔵銅斧 平山郁夫シルクロード美術館蔵

 

銅剣 東京個人蔵銅剣 東京個人蔵

 

●概要●
名   称:ギルガメシュと古代オリエントの英雄たち
開催時期:7月13日(土)~9月23日(月・祝)10:00~17:00 ※最終入館は16:30まで
※7月26日(金)、8月23日(金)、9月20日(金)は10:00~20:00(最終入場は19:30)
入館料:一般800円、大・高生600円、中・小学生300円
※20名以上の団体は各100円割引、障がい者手帳をお持ちの方は半額・介護者1名無料
特設サイト:http://aom-tokyo.com/exhibition/190713_gilgamesh.html

<関連イベント>
・自分だけの円筒印章を作ってみよう!
古代メソポタミアで使用されていた円筒の形をしたハンコ「円筒印章」(写真)をイメージし、発泡スチレン素材の丸棒につまようじで模様を彫刻してオリジナル円筒印章を作ります。
円筒の表面には文字や図像を彫刻し、回転させながら粘土に捺すとその文様が粘土に浮かび上がってきます。
お子様もお気軽にご参加いただけます。
※事前申込不要。満席の場合はお待ちいただくことがあります。

円筒印章円筒印章

 

日時:8月1日(木)~9月1日(日)13:30~16:00
講師:古代オリエント博物館スタッフ
会場:古代オリエント博物館エントランス(混雑時変更あり)
参加費:1回100円+博物館入館料

・フォトスポット「古代メソポタミアの王に変身してみよう!」
古代オリエントの王と王妃、そして古代ギリシャの英雄に変身して、遺跡写真パネルの前で記念撮影ができます。
※事前申込不要。混雑時はお待ちいただくことがあります。

フォトスポットイメージフォトスポットイメージ

日 時:会期中随時
会 場:博物館内(混雑時変更あり)

・オリ博・ミステリーツアー~ギルガメシュと古代オリエントの英雄のナゾ~(子供向けギャラリーガイドツアー)
夏の特別展「ギルガメシュと古代オリエントの英雄たち」に隠されたナゾを解き明かしながら博物館を探検していただきます。
日時:8月3日(土)13:30~15:00
講師:高見妙(古代オリエント博物館教育普及員)、津本英利(古代オリエント博物館研究員)
会場:古代オリエント博物館展示室内
参加費:無料(別途博物館入館料)※事前申込制

・オリ博講演会「ギルガメシュ叙事詩の広がり」
世界最古の文学とされる「ギルガメシュ叙事詩」の概要と後世への影響、そしてヒッタイト帝国など古代オリエント世界での文学としての伝承について、お話しいただきます。
日 時:8月10日(土)13:00~15:00
講 師:月本昭男(古代オリエント博物館館長)、中村光男(ヒッタイト学者、元山陽学園大学教授)
会 場:サンシャインシティ 文化会館ビル5階 特別ホール502室
参加費:500円(古代オリエント博物館友の会会員は無料)※事前申込制

・おはなし工作会「古代オリエントの英雄のものがたり」(予定)
古代オリエントの英雄ギルガメシュやヘラクレスの活躍を描いた絵本の読み聞かせを行います。
読み聞かせの後は古代オリエントの世界に親しむ科学工作にチャレンジしてもらいます。
日 時:8月13日(火) 午前・午後
講師:科学読物研究会
会場:サンシャインシティ 文化会館ビル7階 会議室709室
参加費:未定 ※事前申込制

・こどものオリ博体験教室「ウルク神殿のひみつ」
世界最古の都市ウルクに建てられた神殿の壁面には、三角錐の形をしたモザイク釘で美しい装飾が施されていました。このプログラムではモザイク釘を使った作品制作を通じて、古代メソポタミアの建築技術を探っていただきます。
日 時:8月17日(土) 10:30~12:30
講 師:高見妙(古代オリエント博物館教育普及員)、津本英利(同研究員)
会 場:博物館内およびサンシャインシティ 文化会館ビル7階 会議室709室
対 象:小学生~中学生(保護者同伴)
参加費:500円 ※事前申込制

・歴史食体験イベント「ギルガメシュとエンキドゥの食卓」
『歴メシ!世界の歴史料理をおいしく食べる』(柏書房)、『英雄たちの食卓』(宝島社)の著者が、ギルガメシュ当時の古代メソポタミアの料理を再現、参加者の皆さんに試食していただきます。
日時:9月1日(日)13:30~16:00(予定)
講師:遠藤雅司(「音食紀行」主宰)
会場:サンシャインシティ 文化会館ビル7階 会議室710室
参加費:未定 ※事前申込制

<ナイト講座>
・「シュメルのギルガメシュ神について」
『ギルガメシュ叙事詩』成立以前のギルガメシュはいくつかの短い物語の主人公として知られています。
常に神であることを示す限定詞がその名前に付けられ、低い位の冥界神であったという史実を紹介します。
日時:7月26日(金)19:00~20:00
講師:小林登志子(日本オリエント学会会員・当館自由学校講師)
会 場:サンシャインシティ 文化会館ビル7階 会議室710室
参加費:500円(古代オリエント博物館友の会会員は無料)※事前申込制

・「メソポタミアの洪水伝説とその系譜」
『ギルガメシュ叙事詩』に現れる洪水説話のほかにも、メソポタミアには大洪水に言及する複数の粘土板文書が知られています。本講座では、そうしたメソポタミアの洪水伝説の系譜をたどり、旧約聖書・創世記に記された洪水物語との関係を考察します。
日時:8月23日(金)19:00~20:00
講師:山田重郎(筑波大学人文社会系教授)
会場:サンシャインシティ 文化会館ビル7階 会議室710室
参加費:500円(古代オリエント博物館友の会会員は無料)※事前申込制

・「最古の都市ウルクの現状」
メソポタミア(現在のイラク)で世界最古の都市ウルクが誕生しました。
本講座では世界遺産に登録されたウルク遺跡の現状、天空の神アヌや豊饒・戦いの女神イナンナの聖域、メソポタミアにおける講師の活動等を紹介します。
日時:9月20日(金)19:00~20:00
講師:小泉龍人(メソポタミア考古学教育研究所代表)
会場:サンシャインシティ 文化会館ビル7階 会議室710室
参加費:500円(古代オリエント博物館友の会会員は無料)※事前申込制

●関連企画●
・「朗読ギルガメシュ叙事詩 – 深淵を覗き見たひと」
本展に合わせ、「ギルガメシュ叙事詩」オーディブックを制作販売します。
ギルガメシュ叙事詩研究の権威であり、古代オリエント博物館館長(月本昭男)の訳『ギルガメシュ王の物語【ラピス・ラズリ版】(ぷねうま舎)』を当館監修のもとに再編集し、約1時間超のオーディオブックとしてコンパクトにまとめました。
ナレーターは、当館常設展示にて音声ガイドナビゲーターをつとめる声優の関智一氏。
英雄ギルガメシュを主人公とする古代メソポタミアの文学作品にして人類最古の物語の一つである「ギルガメシュ叙事詩」を、関智一氏の迫真の語りによってお楽しみいただけ、本展をさらに深く味わっていただけます。
7月よりCD版及びアプリ配信版を購入・視聴いただけるようになります。
最新情報は特設サイト(https://jp.pokke.in/gilgamesh/‎)にて公開されます。

・同時開催:司 修 ラピスラズリ版原画展「ギルガメシュ王の物語」
上記、月本昭男訳『ギルガメシュ王の物語【ラピス・ラズリ版】』の挿絵となった版画の原画展を本展と同時開催いたします。

 
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