厚生労働省は18日、高速ツアーバスを運行する貸し切りバス会社など、339事業所に対する緊急監督指導状況を発表した。それによると、バス運転者に関し、何らかの労働基準関係法令違反が認められた事業所は324(95.6%)あった。
監督指導は5、6月に実施。法令違反の事項では「労働時間」に関するものが219事業所(64.6%)、「休日」が37事業所、「割増賃金」が101事業所(29.8%)だった。
一方、何らかの改善基準告示の違反が認められた事業所は260(76.7%)あることが分かった。最も多かったのは運転手を1日16時間を超えて拘束したという違反で、209事業所(61.7%)に上った。連続運転が4時間を超える違反も108事業所(31.9%)で見つかった。
同省は違反した事業所に対し、是正勧告を行い、改善計画を提出させる。