
南三陸町観光協会は、ワーケーション×宿泊事業者課題解決プロジェクトを開始した。
神割崎キャンプ場
南三陸まなびの里いりやど
民宿下道荘
■背景1:地方の宿泊施設の課題解決に求められる「新しい視点」
新型コロナウイルスの影響により、マイクロツーリズムなど旅のスタイルの変化も顕著になってきている今、宿泊事業者が、選び続けられる施設になるために、新しい視点での宿泊スタイルの提案が今後さらに必要となることが予測されます。
しかし、地方の宿泊施設は、それぞれ課題感を持っていても、どこが魅力でどんな点の改善が必要なのか明確に把握し、取り組める事業者は多くありません。その理由として、長くその土地で生活をし、事業を営んできている為、自分たち以外のやり方を知る機会が多くないことも挙げられます。
■背景2:地域との関係性を構築し、長期的な関わりを持ちたい観光客の増加
南三陸町観光協会で実施したアンケートでは、回答者の90%以上の方が地域の方と交流を希望し、半数以上が、宿泊・飲食事業者と会話をしたいと希望しています。観光協会としても地域の事業者と交流できるコンテンツの検討をしていました。
そこで、より地域事業者との交流ができるコンテンツの新しい可能性を模索する取り組みを開始します。
■背景3:個人のワーケーション滞在者を受け入れることの難しさ
南三陸町観光協会では、昨年度も実証的にワーケーション滞在者の受け入れを神割崎キャンプ場で実施しましたが、ワーケーション希望者が求める作業スペースのあるカフェやコワーキングスペースなど施設面での受け入れの課題を感じていました。
実際のモニターからもらったフィードバックとして、地域の人と深く関われたことに学びがあるということをヒントに、受け入れ側と滞在側双方にとってメリットのあるワーケーション方法を構築しました。
■概要:南三陸町にて、宿泊事業者の課題を解決するワーケーション実証実験を開始
一般社団法人南三陸町観光協会では、宿泊施設の課題に対して、実証実験としてワーケーション滞在者を誘致し、各宿泊施設の課題を共有することで、宿泊施設及びその周辺の地域資源の魅力化を促進し、観光コンテンツの事業化の可能性を検証していきます。2022年1月から3泊4日のワーケーションを実施し、翌年度以降の事業化検討を進めていく予定です。
宮城県・南三陸町 宿泊施設の課題解決ワーケーション事業
概要・目的 | 宮城県南三陸町で、宿泊施設の課題解決ワーケーション事業を実施することにより、宿泊施設のブランディング強化と将来的なコンテンツを企画をする。 |
期間 | 2022年1月17日~1月20日(第1回) 2022年2月後半(第2回) 2023年度以降改題解決に向けた事業推進 |
ワーケーションのポイント | 1. それぞれの課題に合ったワーケーション滞在者 ワーケーション滞在に備え、事前に観光協会のスタッフにより宿泊施設へ課題のヒアリングを実施。それぞれの現状や今後取り組みたいことを滞在者に共有した上で、ワーケーションを迎えてもらう。ヒアリングした内容を基に、都市部に住む課題解決に最適な人材を観光協会でコーディネート。平日利用の促進アイディアやワーケーション滞在者向けの仕組みづくり、課題の抽出などそれぞれの宿泊施設にワーケーション滞在者が伴走します。 2. 地域と共創したい都市部在住者がターゲット 3.ワーケーション滞在者や地域住民同士での交流で地域ブランディング向上 |
実施場所 | 神割崎キャンプ場 https://www.m-kankou.jp/kamiwari-camp/ 宮城県本吉郡南三陸町戸倉字寺浜81-23 民宿 下道荘 民宿 津の宮荘 南三陸まなびの里いりやど |
■一般社団法人南三陸町観光協会について<https://www.m-kankou.jp/>
一般社団法人南三陸町観光協会は、20009年に設立。南三陸町及びその周辺地域の有する文化的、社会的、経済的特性を活かし、観光客の誘致促進を図ると共に、観光地及び観光物産の紹介宣伝、 観光施設の整備促進、観光関係者の資質の向上を図り、もって地域の生活文化の向上及び産業経済の発展に寄与することを目的とし、その目的を達成するために事業を行っています。