北海道観光を全国に集中的に売り込む北海道デスティネーションキャンペーン(DC)が1日に始まった。北海道、北海道観光振興機構、JR北海道などで構成する実行委員会の主催。期間は9月30日まで。地元の食や体験プログラムを生かした「北海道にしかない、新しい発見の旅」を提案し、集客の増加を目指す。
1日、札幌駅西コンコースで行われたオープニングセレモニーでは、実行委員長の高橋はるみ北海道知事が「魅力いっぱいの北海道を全国にPRし、たくさんの観光客に来てもらいたい。ここでしかできない食や体験を楽しんでもらおう」とあいさつした。実行委員会の構成団体の代表らとテープカットも行った。
セレモニーには、北海道DCのイメージキャラクター、エゾナキウサギをモチーフにした「キュンちゃん」のほか、道内各地のご当地キャラクターが勢ぞろい。函館のイカール星人、富良野のへそ丸君、ニセコのニッキーなどが集合し、高橋知事から北海道おもてなしキャラバン隊の任命を受けた。キャラバン隊は各地のイベントに出かけて観光のPR活動を行う。
DCの期間中、実行委員会では、道内の特色ある観光スポットをウェブサイトやイベントなどを通じて集中的にアピール。オホーツク、富良野、美瑛などの6エリアでは、それぞれスタンプラリーや地元の味を楽しむツアー、イベントを満喫するツアーなどの特別企画を展開して受け入れの充実を図る。
また、旅行者が見つけたグルメや体験プログラムなどに関する観光スポットを推薦してもらう投稿企画「キュンれた〜」を実施する。最も「キュン」とする観光スポットの情報を提供した応募者3人には旅行券を贈呈。さらに応募者全員の中から抽選により道産米やオリジナルグッズをプレゼントする。
JR北海道もキャンペーンに合わせ、かつて走っていた懐かしい急行列車をはじめ、さまざまなイベント列車を運行する。DCオープニングの1日には、3泊4日で北海道を周遊しながらグルメを楽しむ「デリシャストレイン」の出発式が行われた。本州からの観光客など約110人が参加した。
高橋知事と北海道おもてなしキャラバン隊の任命を受けた道内各地のゆるキャラ