3部門から6件選定
北海道観光振興機構はこのほど、今年度の「地域の魅力を活かした観光地づくり推進事業」の採択案件の中から他の参考となる取り組み6件を選び、優良事例として発表した。地域での事業効果を高めるとともに、取り組みの促進につなげるのが狙い。
同事業は、コロナ禍で減少している観光客の回復と拡大を図るため、地域の受け入れ態勢の整備や商品開発など、満足度の高い観光地づくりを支援するもので、事業費の2分の1を上限に地域単独事業には最大200万円、広域連携事業には同400万円を助成。必要に応じてアドバイザーの派遣なども行う。
今年度は102件を採択し、総額2億1千万円を助成。特に、ワーケーションやアドベンチャートラベルなどアウトドア型観光の推進を重点テーマに設定して対象事業を募集し、支援に力を入れた。
優良事例は、「ワーケーション推進事業」「地域単独事業」「広域連携事業」の3部門に分けた中から、それぞれ最優秀賞と特別賞を各1件、併せて6件を選定。ホームページをはじめ、さまざまな場を通じて広く発信していくことにしている。
観光振興機構では、観光地づくり推進事業の支援について、「内容によっては、3カ年継続することもできる。積極的に活用し、ウィズコロナやポストコロナを見据えた魅力ある観光地づくりを進めてほしい」と強調している。
優良事例の6件は次の通り。
【ワーケーション部門】
最優秀賞=十勝アウトドア×ワーケーション開発事業▽特別賞=道北「クラフト&プレイ」ワーケーションリゾート形成事業
【地域単独部門】
最優秀賞=オホーツク網走アドベンチャートラベルコンテンツ造成事業▽特別賞=たきのうえユニバーサルツーリズム商品造成事業
【広域連携部門】
最優秀賞=世界に通じるDMPを目指したひがし北海道自然美への道DMOバージョンアップ事業▽特別賞=ラムサール条約登録湿地・濤沸湖エリアにおける持続可能なツアーの造成
ガイドの研修会なども開催