
道内でさまざまな記念事業
北海道新幹線(新青森駅―新函館北斗駅148・8キロ)が3月26日、開業1周年を迎えた。
東京―新函館北斗間を最速4時間2分で結び、北海道と本州間の交流に変化をもたらした新幹線。この1年間で在来線時代の1・7倍となる229万人が青函トンネルを通って往来し、道南地域を中心に北海道や青函圏の観光活性化にも大きな効果をもたらした。
北海道では、3月25~26日を中心にさまざまな記念事業を行って開業1周年を祝うとともに、2年目以降への決意を新たにした。
3月26日、午前10時から新函館北斗駅で開業1周年記念セレモニーが行われ、高橋はるみ北海道知事や島田修JR北海道社長をはじめ、国会議員、地元首長、関係団体の代表者などが出席。高橋知事らのあいさつのあと、地元小学生らと大きなバースデーケーキに入刀して1周年を祝った。
高橋知事は「感動の開業式から1年、予想を上回る多くの方に利用いただいた。これを一過性のものにせず、北海道の魅力をしっかり発信して道内外の行き来を活発にしていきたい」と述べ、島田社長は札幌延伸に向けた取り組みの強化を強調した。
記念セレモニーに続き、10時57分に到着した東京発1番列車「はやぶさ1号」の乗客を全員で出迎え、記念品を渡して歓迎した。
函館駅前でも1周年を祝う記念イベントが開かれ、午後からのステージには高橋知事や島田社長に工藤寿樹函館市長、新幹線特任車掌を務める鈴井貴之さん、人気コンビのタカアンドトシさんも加わってトークや鏡開きを行い、2年目へのキックオフをと盛り上げた。
このほか、木古内駅での1周年記念イベントや3月17日にオープンした新函館北斗駅前の複合商業施設での物産展、函館駅前通でのバル街や街楽市なども行われた。
また、25、26日には、民営化された在来線部分を走る「道南いさりび鉄道」の貸し切り列車試乗会や新色列車出発式、25日には北海道新幹線の開業効果と今後の課題を考える記念フォーラムなど、開業1周年を祝う多彩な行事が開催された。