層雲峡温泉(北海道上川町)の魅力をアピールしようと、町長や観光関係者らが1日、東京・池之端の観光経済新聞社を訪れた。「温泉総選挙」では絶景部門の1位になり、「日本遺産」や「日本夜景遺産」などに認定されているが、「にっぽんの温泉100選」に入っていない現状を憂い、ランクインに意欲を示した。
訪れたのは佐藤芳治・上川町長、西野目信雄・層雲峡観光協会会長、宍戸重之・同専務理事、中島慎一・同事務局長、西野目智弘・ホテル大雪社長、奥村章一・層雲閣グランドホテル社長、神田愛彦・朝陽リゾートホテル執行役員支配人、西木光英・上川町産業経済課長。
佐藤町長は「韓国人旅行者の減少などで道全体が低迷しているが、層雲峡も同じだ。早期回復にはどれだけ情報発信していくかにかかっている。ぜひ(観光経済新聞に)協力をお願いしたい」と述べた。
西野目会長は「かつて100万人が宿泊する地域だったが、4割以上減ってきている。ただ、数を追うのではなく質を重視し、お客さまのニーズに的確に応えることができるようにしていく」と強調。西野目氏は昨年設立した新会社、大雪山ツアーズの社長も務めており、「官民挙げて努力し、芽も出ている」と自信を深めている。
話題の施設が今年7月にオープンした体験型交流施設「大雪かみかわヌクモ」。目玉はアート集団・チームラボが開発したデジタルアート体験「あそぶ!天才プログラミング」で、専用タブレットを使い、自分で描いた絵をスクリーン上で動かすことができる。体験料は1500円。
注目を集めるガーデンツーリズムだが、「大雪森のガーデン」には子どもが楽しめる「遊びの森」がオープン。「鳥の目になるテラス」や「森の木琴」もあり、家族で楽しめる。上川駅からガーデンまでの無料送迎も6月から運行し、アクセスも良くなった。
9月14日から始まった、層雲峡温泉街近くの紅葉谷での「奇跡のイルミネート」(10月14日まで)も人気だ。2回目となる今年は、地面に4種類のカエデの映像を投影するプロジェクションマッピングを取り入れ、幻想的な光景を作り出した。昨年は9千人が来場したという。
来年1月23日から3月15日まで開催されるのが「層雲峡温泉氷瀑まつり」。期間中の土・日・祝日にはここでしか体験できないという「アイスクライミング」(3500円)も実施される。
17年に誕生した酒蔵、上川大雪酒造の日本酒「神川」は大都市では入手困難な「幻の新酒」といわれている。札幌国税局の新酒鑑評会で金賞、仏で開かれた日本酒コンクールではプラチナ賞を受賞し、ネット上では5倍の値が付くという。「層雲峡温泉に泊まらないと飲めない酒」とアピールする。
ポスターを手に持ち、層雲峡をアピールする西野目会長(左から4人目)と佐藤町長(同5人目)