北海道は旅行会社に向けて、道への道外客向けツアーの造成を支援する特別対策事業を行う。6月開催の議会で補正予算を組んだ。世界的な景気低迷や新型インフルエンザの影響で秋、冬の観光入り込みがさらに落ち込むこと予想されることから、対策を講じる。道では同事業で1万人の集客を目指す。
観光客の落ち込みが目立つ地域を中心とした、特色あるツアー商品の企画・提案を旅行会社に求める。審査の上、採択したものに現地調査や広告宣伝費など、商品化に必要な経費の一部を助成する。全体予算は1億円を予定。採択されても集客実績が目標の半分以上に達しない場合は助成されない。
北海道がまとめた20年度の観光入り込み数の速報値によると、道内各地への観光客は、道内客を含めた全体数は4707万人で、前年に対し5.1%の減。道央圏以外での落ち込みが大きい。
道では特別対策事業で秋、冬の観光客の入り込みアップと同時に、地方空港路線の活用にもつなげたい考えだ。
事業の実施を担当する北海道観光振興機構では、各地域の特色を生かした魅力ある商品が数多く出ることを期待している。
応募は北海道観光振興機構の会員か道内に営業所を置く旅行・旅客会社に限られる。7月末までに参加表明の上、8月10日までに企画提案書の提出が必要。その後審査が行われ、助成対象事業が決定する。
詳細は北海道庁観光局TEL011・204・5306または北海道観光振興機構TEL011・231・0941。 秋の物産観光展 全国30都市で 北海道物産振興会