北海道はこのほど、道産品の販路拡大や観光客誘致など、中国との経済交流の拠点にしようと現地事務所を上海に開設した。道の海外事務所の設置は、ロシアのユジノサハリンスク、韓国のソウルに次いで3カ所目となる。
事務所は、日本企業が多く進出している上海中心部にある上海国際貿易ビルの日中経済協会内に設置され、道職員1人と現地採用職員1人を配置。道国際経済室では「企業進出の支援、観光や物産の売り込みを積極的に進めたい。修学旅行など若い世代の交流にも力を入れていきたい」としている。
昨年12月15日に行われた開所式には、北海道から高橋はるみ知事や喜多龍二議会議長をはじめ経済団体幹部らが訪れ、現地関係者の出席のもとでテープカットを行った=写真。同日には、現地の流通関係者らを対象とした道産品試食会、旅行会社を招いた観光ビジネスミーティングを開催した。