北海道は6月28日、新型コロナウイルス感染症の影響で落ち込んだ旅行需要の早期回復を図るため、道民の道内旅行に対して支援する「どうみん割」事業の1次登録分の対象施設と事業者を発表、同日から利用予約の受け付けを始めた。
「どうみん割」は、7月1日から来年1月末までの宿泊などの旅行商品について1万円を上限に最大半額を助成するもので、予約をした道民は割引後の料金を支払うだけでいい。
道では、助成総額23億円を4次に分けて配分し、その額が消化された場合には、その段階で利用予約の受け付けを終了する方針だ。
第1次登録分の対象施設・事業者は、ホテル・旅館831、簡易宿所176、旅行会社164、OTA10、観光協会49の計1230件で、利用する道民は、発表された対象施設・事業者の店頭かネットなどを通じて直接申し込みを行う。
道では、このあと2次分を7月10日に発表し、7月末までに4次分までの全部を発表することにしている。「どうみん割」の詳しくは、道庁観光局や道民割事務局(https://douminwari.jp/)のホームページで見ることができる。
道観光局では、対象施設・事業者には「密」防止や消毒、換気など感染防止対策の徹底を求めているとした上で、「苦境にある観光業の支援をできるだけ早くということで急いで立ち上げた。外出自粛要請が続いた後で道民の旅行需要が高く、利用申し込みが殺到している。この後、国のGo Toキャンペーンも始まるので、観光回復が本格化することを期待したい」と話している。