
あいさつする宮元市長
3月14日の北陸新幹線金沢開業を前に、石川県加賀市は16日、東京の目黒雅叙園で、旅行業者やマスコミ関係者らを対象に旅行商品販売促進会議・交流会を開催、加賀温泉郷の魅力をアピールした。
販促会議ではレディーカガ(加賀)の2人が司会進行を務め、山代、山中、片山津各温泉の担当者がそれぞれの見どころを紹介した。
山代は共同浴場・古総湯を中心とした「湯の曲輪」のそぞろ歩きや安心して楽しめるナイトスポット、8月の山代大田楽など、開湯1300年の歴史を誇る山中は松尾芭蕉との縁の深さや鶴仙渓の川床、芸妓による山中座の伝統芸能、柴山湖畔にある片山津は景色の美しさやモダンな建物の街湯などをPRした。
交流会であいさつした宮元陸市長は、「(温泉郷は)かつては400万人が訪れていた一大観光地だったが、いまは170万人ほどとなり、厳しい状況にある」としながらも、「新幹線開業を機に、観光産業をもう一度復活させたい」と意気込んだ。
来賓の久保成人観光庁長官は「新幹線開業の効果は絶大なものがある。数十年に一度の好機をぜひ生かしてほしい」と期待の言葉を述べた。
同温泉郷はJR金沢駅から特急電車で約25分の距離にある。3月20日まで、新幹線開通を記念して無料宿泊券(10組20人)や九谷焼、山中漆器といった伝統工芸品などが当たるキャンペーンを実施している。

あいさつする宮元市長