西田社長
サントリー商品の取り扱いを拡大
大分県別府温泉にあるホテル白菊（西田陽一社長）はこのほど、「じゃらんアワード2022 泊まってよかった宿大賞」の「朝食」「接客・サービス」部門第1位を受賞した。数ある九州の中規模施設の中から選出。西田社長は「コロナ禍の中、おもてなしを改善してきたが、その取り組みが評価された」と見ている。
露天風呂「楠湯殿」
その一つが客室チェックインを採用した点。これにより宿泊客は密を避け、かつ、スムーズなチェックインが可能となった。併せて、ウェルカムラウンジサービスの提供も開始した。
チェックインの後は、最上階の別府湾を一望できる展望レストランに誘導。午後3時から5時30分までは、厳選したスパークリングワインや、県産の日本酒、焼酎に加え、パティシエ特製の自家製スイーツ、ハーブティーなどを無償で提供する。
専属パティシエによる朝食バイキングのスイーツ
また、目の前に庭園が広がる湯上がり処「つる」では、デトックスウォーターやアイスキャンディーなどを24時間提供。提供時間は限定されるが、ハイボールも無償で出している。
白菊といえばやはりその食事を堪能したい。大賞を受賞した和食と洋食の80種類のメニューをそろえた朝食はもちろん、三つのスタイルから 成る夕食も特徴。宿泊客は、会席料理をゆっくりと楽しめる部屋食、落ち着いた個室で日本料理を一品ごとに提供する料亭「菊彩香」、和と洋がコラボした和モダン会席の展望レストラン「ガーランド12」の中から選べる。
最近では、サービス面の充実をさらに図るため飲料メニューの見直しも開始した。その一環としてサントリー商品の取り扱いを増やしている。
取り扱い商品は、プレミアムビールの「ザ・プレミアム・モルツ（プレモル）」の瓶と生、ウイスキーの角瓶を炭酸で割って出す「角ハイ」、ノンアルコールビールテイスト飲料の「オールフリー」などとなっている。
ザ・プレミアム・モルツ
生ビールを提供するサーバーは、その洗浄を徹底して行い、品質管理にも万全を期している。そのためプレモル生は、「大変おいしい」と好評だ。
角ハイを提供する際は、業務用の「角ハイボール缶」（160ミリリットル入り）を使用。氷を入れたグラスに注ぐだけでおいしい角ハイが完成するため、「味の均一化と、業務の効率化につながった」と評価する。
同館では客室単価の向上を図るため今年、大幅なリニューアルを進める予定。内容は（1）約250畳ある大浴場（内湯、外湯）の改修（2）洞窟風呂にある脱衣室の改装（3）和室16室（2フロア）をベッドスタイルにリニューアル（4）展望レストランのバージョンアップ（5）外壁工事―となっている。
「今後も、おもてなしを含めてすべてを進化させていく。当館にお越しの際は食事に加え、さらにおいしくなった飲み物もご堪能ください」と西田社長。
西田社長
