別府市旅館ホテル組合連合会(上月敬一郎理事長=おにやまホテル社長)は組合員の宿の予約を電話で受け付ける「別府宿泊予約センター」(http://www.coara.or.jp/~ryokan/yadoyoyaku)を開設した。地域の旅館組合が専用の電話予約センターを設置するのは初めてという。
実際の受付業務は、全旅連シルバースター部会「人に優しい宿コールセンター」や楽天トラベル国内宿泊予約センターなどを受託運営しているDIOジャパンにアウトソーシング(外部委託)した。
別府八湯と宿泊施設を紹介するウェブページ、別府宿泊予約センターもDIOジャパンが制作。5月、同連合会が運営する公式サイト「別府宿」内に設置した。別府宿のトップページと別府宿泊予約センターの各ページにコールセンターの電話番号を掲載した。
DIOジャパンの電話オペレーターが専用電話で電話応対し、宿泊客の要望に合う組合員の施設を紹介している。オペレーターは必要な予約内容と宿泊者情報をヒアリングし、各宿のウェブサイトの宿泊予約画面から入力代行を行う。
手数料は送客実績の7%の出来高制。一般的な宿泊予約サイトの手数料(システム利用料)率と変わらない。
同連合会は、コールセンター導入の理由について「中高年齢層のお客様にはネットでの申し込みに不安を感じる方も多く、電話で直接確認をしたいという要望が多かった」と説明。また「連合会加入の小規模施設の場合、スタッフ数を最小限にしているため、予約業務での聞き間違いのトラブルがなかなか解消できないでいた」とした。
コールセンター開設から約1カ月。実績はこれからだが、同連合会では「本サービスの導入で当組合連合会加盟施設の業務改善と経費削減が実現できるはず」と期待する。