出願期間前に模擬講義 立命館大ビジネススクールが説明会


質問に回答する、肥塚研究科長(左)と石崎教授

 立命館大学ビジネススクール(大学院経営管理研究科、RBS)は8日、11日からの出願を前に社会人向けの模擬講義と説明会を行った。同コースで4月から専任教員を務める石崎祥之・立命館大学経営学部教授が模擬講義を実施したほか、肥塚浩研究科長がコース説明を行い、出願を呼び掛けた。

 RBSは2006年に発足。今年4月から新たに、日本で初めての学位「観光経営修士(専門職)」を取得できる「観光マネジメント専攻」を開講する。定員70人のうち、40人が社会人向けの「観光マネジメントプログラム」となっている。

 「観光マネジメントからみた宿泊産業高収益化への道」と題した模擬講義は、実際の講義と同様に、オンライン、対面のハイブリッド形式で実施。石崎教授は、観光白書のデータを引きながら、旅館の稼働率向上や付加価値額の低さを解説した上で、城崎温泉の財源確保、和倉温泉・加賀屋の人材確保と高生産性の裏側、星野リゾートの働き方などの事例を紹介。このほか今年度にRBSで実施した「ホスピタリティ・マネジメント論」「旅館経営論」でのトピックや講義内容にも触れ、「高収益化や観光マネジメントなどの今、現場で必要とされている具体的案方策を、ケース中心に学べる」とアピール。「大阪万博を契機に成長するだろうMICE分野のプロフェッショナルはもちろん、30年のIR開業で多数求められるマネジメント人材の育成も視野に入れている。キャリアアップの入り口として、ぜひ学びに来てほしい」と訴えた。

 次いでコース説明を行った、肥塚研究科長は、土日中心の講義や全面的なオンライン・対面併用の「ハイフレックス型講義」の導入による、居住地を問わない受講スタイル、社会人の成績上位20人を対象とした奨学金制度など、多様な働き方や学び方に対応していることを説明したほか、修了生らを対象とした社会実装拠点「RBSビジネス創造リンケージ」を活用した教員と院生などによる企業ケース構築の可能性などを紹介。「人生100年時代となり、複線的な生き方、キャリア形成が進む中、社会に出てからの学び直しがそれを可能にする。多様なバックグラウンドを持った社会人院生によるディスカッションやネットワーキングにも価値があるので、ぜひ4月から一緒に学びましょう」と参加者に呼びかけた。

 同専攻の出願は25日まで。


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