島根県出雲市が主催する「神話の夢舞台出雲展」が1日、東京都の京王プラザホテルで始まった。出雲地域の観光情報や出雲の文化を紹介するのが狙い。メインロビーに出雲大社・神殿の模型のほか、遺跡から出土した銅鐸などを展示し、注目を集める石見銀山と併せて出雲地域をPRする。14日まで。
1日にはオープニングイベントとして同ホテルで、文化イベント「出雲路講座スペシャル」を開いた。観光関係者やマスコミ関係者らのほか、一般からの希望者約400人が参加。国の重要無形民俗文化財に指定されている大土地神楽保存会による出雲神楽「荒神」=写真=の上演のほか、出雲にゆかりの深い、詩人の大岡信氏とデザイナーの森英恵氏による文化対談などが行われた。
西尾理弘出雲市長は、「今年9月には『21世紀出雲〈神在月〉文化振興条例』を制定した。来年には出雲大社の遷宮も行われる。出雲の豊かな文化に少しでも触れて頂き、出雲にお越しいただくきっかけとなれば」とPRした。
また参加者には、出雲がぜんざい発祥の地であるという史実に基づきつくられた「日本ぜんざい学会」から、ぜんざいが配られた。