JNTOが20日に発表した2020年の出国日本人数(推計値)は、前年同期比84.2%減の317万4千人だった。19年には過去最高の2008万1千人を記録したが、コロナ禍の影響で大幅に減少した。年間値の水準としては1977年(315万1千人)ごろの水準となった。
出国日本人数は64年の海外旅行自由化後、数次のブームを経て90年に1千万人を突破、2000年には1782万人を記録。米国同時多発テロ、SARS、イラク戦争、リーマンショックなどの影響を受けたが、16年からは4年連続で増加し、19年に2千万人を超えた。
20年を月別に見ると、1月、2月はそれぞれ138万人、132万人の出国があったが、4月、5月は月間1万人を割り込んだ。4月以降の前年同月比は98~99%の減少となり、12月も98.1%減の3万3千人だった。