全日本ホテル連盟(ANHA)が発表した会員ホテルの5月の全国平均客室利用率は78.5%で、前年同月比7.3ポイント増となった。
5月について、「新型コロナウイルス感染症の5類移行を前に行動制限のない大型連休を迎え、宿泊利用の増大に期待したものの結果としては3、4日のみ高稼働で、他の日程はさほど集客ができなかったとの報告が多くあった」とANHA。要因として「長期連休となった個人の海外旅行への流出、人出増の予測などを受けて今回のゴールデンウイークの人混みを避ける人が多かったこと」などを挙げている。会員からは「宿泊料金高騰のニュース報道などを受け、直近予約の取り込みが低迷した」との意見も挙がった。
同連盟は、連休明けのビジネス需要の伸びの鈍化、予算達成に伴い全国旅行支援が終了したエリアが多かったことも、客室利用率が前年度比で微増にとどまった要因と分析している。
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