全旅連青年部、永山体制がスタート


 全国旅館生活衛生同業組合連合会(全旅連)青年部は12日、東京の海運クラブで19年度定時総会を開き、19・20年度の役員と19年度事業計画を承認した。今総会から永山久徳氏(岡山県・ゆのごう美春閣)が青年部第18代部長に就任。「今を正しく生き、新しい時代を築く」をスローガンとする2年間の「永山体制」について、その趣旨を説明、事業への積極的な参加を訴えた。委員会は経営の勉強会開催や、宿の魅力を若い世代に伝承することなどを目的とした9委員会を設置する。

 新体制の承認を受けてあいさつした永山新部長は「2年間の1日1日を有意義に、正しく生きてほしい。そうすれば若い人材が入ってきて、(業界の)将来につながる。各県から業界を支える人材として、120人の出向を得ている。まだ出向いただいていない県もあり、どんどんエントリー、追加出向してほしい。全国2千人の仲間が成功を分かち合える組織を作りたい」と、部長としての所信、部員への要望を述べた。

 松井康文・前副部長(愛知県・離れのお宿松風苑)が、体調不良で入院中の佐久間克文・前部長(東京・芝大門ホテル)のメッセージを代読。「全国2千人の部員の知恵を結集し、ピンチをチャンスととらえ、業界を盛り上げてほしい。19・20年度のメンバーには、過去の経験を踏まえ、次の一手を考え、ぶれないように進んでほしい」と述べた。

 永山体制では9委員会を設置する。総務、財務、広報の各委員会ほか、全国大会などを企画・運営する組織アクティブ委員会、親会(全旅連)と共同で政治的課題に対処する観光政策探究委員会を設ける。このほか研修系として、こだわりの宿屋経営、宿屋の知恵袋の各委員会、事業系として進・パブリアップ、宿の魅力伝承の各委員会を設ける。こだわりの宿屋経営委員会では経営の勉強会、宿の魅力伝承委員会では宿の魅力を後継者や学生に伝承する事業を行う。

 総会には来賓として関谷勝嗣・観光産業振興議員連盟(観議連)会長、谷本龍哉・観議連事務局長、佐藤信幸・全旅連次期会長らが出席、あいさつした。

【19・20年度全旅連青年部主な役員】 (敬称略、カッコ内は所属)
 部長=永山久徳(岡山県・ゆのごう美春閣)▽副部長=牧野将三(静岡県・三楽荘さかや)、山本剛史(群馬県・ホテル高松)、川村博(滋賀県・グリーンホテルYes長浜)、伊丹一茂(千葉県・海辺の宿恵比寿)、鈴木錦一(秋田県・男鹿グランドホテル)、横山公大(高知県・土佐御苑)▽北海道ブロック長=大友幹岳(北海道・稚内サンホテル)▽東北ブロック長=小口憲太朗(福島県・四季彩一力)▽北関東信越ブロック長=石島盛行(栃木県・一柳閣本館)▽首都圏ブロック長=若林定之(埼玉県・秩父湯元武甲温泉)▽東海ブロック長=増田幸彦(三重県・ホテル浜離宮)▽北陸ブロック長=石田唯一(富山県・ホテル桃源)▽近畿ブロック長=伊藤隆司(奈良県・飛鳥荘)▽中国ブロック長=武志俊太郎(島根県・ホテル武志山荘)▽四国ブロック長=西本英生(高知県・筆山荘)▽九州・沖縄ブロック長=手塚良平(手塚旅館)

 
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