全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)青年部(横山公大部長=高知県・土佐御苑)は15日、山梨県石和温泉の銘石の宿かげつで臨時総会を開き、来年の青年部第21回全国大会の開催地を沖縄県に決めた。同県での開催は初めて。地元沖縄県と九州・沖縄ブロックの青年部員は「来年は沖縄の日本復帰40周年。(東日本大震災の)被災地から遠く離れた沖縄だからこそ届けられる元気がある」と、初の大会受け入れに意欲を示した。
青年部の全国大会は隔年の実施。全国から約1千人の部員が毎回参加している。
開催地決定にあたり、今年6月11日から7月6日まで、担当する委員会から全国都道府県部長に候補地を募ったところ、届け出たのは沖縄県だけだった。臨時総会で沖縄県部長らのプレゼンテーションを経て、出席した全国都道府県部長の全会一致で同県での開催を決めた。
プレゼンテーションで永田祐介・九州・沖縄ブロック長(熊本県・蘇山郷)は「被災地から遠く離れた沖縄だからこそ届けられる勇気・元気があるのでは」、金城仁・沖縄県部長(ホテルサンパレス球陽館)は「来年は日本復帰40周年の節目の年。『ゆいまーる(助け合い)』『いちゃりばちょーでー(一度出会った人は皆兄弟)』の心で迎え、皆さまにとって実りある大会にしたい」と語った。
大会は来年10月中旬から11月下旬の火曜または水曜日、那覇市内のホテルで開催する。
臨時総会ではこのほか、利光伸彦・青年部特別対策顧問(和歌山県・大阪屋ひいなの湯)の副部長就任を決めた。利光氏は青年部緊急特別対策委員会専任の相談役を務めていたが、東日本大震災の発生や「フェイスブック問題」で同委員会の重要性が増したとして、対外的な活動ができない顧問から、副部長に立場を変えて対外折衝などに臨ませることにした。
横山青年部長は、任期2年間の横山部長体制の集大成となる沖縄での全国大会について、「来年は沖縄にとっても日本にとっても大事な1年だ。全国の皆さんが集い、一丸となる大会になれば」と述べた。来賓から全旅連の大木正治会長代行、山梨県観光部の後藤雅夫部長、全旅連青年部の井上善博前部長があいさつした。
プレゼンを行う沖縄県の金城部長(左端)ら