
岡本新会長
全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)女性経営者の会(JKK)は14日、東京・浅草の「助六の宿 貞千代」で総会を開き、新会長に岡本尚子さん(大阪府池田市・不死王閣女将)を選出した。事業計画では、インバウンドと、会員らとの絆を構築する新たな委員会を設置。旅館・ホテル経営に関わる勉強会は継続開催する。
JKKは、旅館・ホテルの女将ら女性経営者が学び、情報交換をする場として、全旅連の小原健史前会長の呼び掛けで2004年に設立。年数回の勉強会や、メールを通しての情報交換を行っている。会員数は現在87人。
2015、2016年度の2年間の岡本体制では、「ネクストステージの幕開け 輝く女性経営者になろう!」をスローガンに、五つの委員会を設ける。
このうち「研修委員会」は、旅館・ホテル経営に関わる勉強会を開催。「インバウンド委員会」は、会員旅館・ホテルのインバウンド受け入れに関わる現状把握や、外国人客のもてなし、集客方法についての研究を行う。海外に出向いての商談会も行う。
「絆委員会」は、会員同士や親会(全旅連)、全旅連青年部、地域の旅館ホテル組合などとの絆を深める事業を推進する。また乳がん検診の必要性を訴えるピンクリボン運動に前年度に引き続き参画する。
このほか会合の設営や財務管理を行う「総務財務委員会」、マスコミ対応やホームページの管理を行う「広報IT委員会」を設ける。
勉強会は今年度3回を予定。1回目は6月29〜30日、京都市の「旅館こうろ」で、同館の北原茂樹社長の講演と、専門家による食物アレルギーの講義が予定されている。
岡本新会長は「JKKは昨年、創立10周年を迎え、次の20周年に向けてのスタートを切った。歴代の会長にもご協力をいただき、組織がさらに発展するための礎を築いてまいりたい。政府は女性管理職を30%にしたい目標を掲げているが、旅館業界ではすでに100%に近い。宿泊業における女性経営者の存在をアピールするとともに、輝く女性経営者をどんどん輩出したい」と述べた。

岡本新会長