全旅連シルバースター部会、ガイド本発行へ


 高齢者に優しい宿の普及を進める全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)のシルバースター部会(多田計介部会長=石川県・ゆけむりの宿美湾荘)は8日、東京の都道府県会館で総代会を開き、今年度事業としてシルバースター登録施設を紹介するガイドブックの発行を決めた。フリーペーパーとして3万部を作成し、旅好きのシニア層などに配布する。

 ガイドブックは2008年以来、6年ぶりの発行。近年はインターネットにシフトしていたが、「紙媒体は影響力があり、登録施設がメリットを実感できる」として、再発行を決めた。

 内容は、登録施設(8日現在839軒)の紹介と、全国8ブロックごとの観光案内。A4判、72ページを予定し、3万部のうち1万2千部をシルバースター登録施設に無料配布。1万8千部をJTBパブリッシング発行の月刊誌「ノジュール」の定期購読者に送付する。

 ノジュールは「旅」「健康」などをテーマにした50歳以上のシニア向けの月刊誌で、「シルバースター登録施設がターゲットとする客層と購読者層が一致する」(同部会)。ガイドブックは9月9日の発行予定で、ノジュールの9月17日発行号とともに同誌の購読者へ発送する。

 今年度事業はこのほか、販促ツールの作成、シルバースター登録施設の拡大、インターネット集客事業の推進など。

 販促ツールはサンリオとの提携による「ハローキティ」グッズで、キティをデザインしたうちわとハンドタオルを作成。登録施設に自館の集客のために利用してもらう。

 登録拡大策では、7月30日に行われる第55回登録審査委員会で諮られる新規登録審査について、登録審査料1万円を免除し、新規登録施設の負担を軽減する。

 多田部会長は「私が部会長となってから900軒台だった登録施設が830軒台へと減少した。ぜひ各県で1軒ずつの新規登録を、次回の登録審査委員会に向けてお願いしたい」と集まった47都道府県のシルバースター部会地区委員らに呼び掛けた。

 議事終了後の研修会では、JR東日本の高橋敦司・鉄道事業本部営業部次長が「少子高齢化とシニアの視点で見る鉄道と地域と観光」をテーマに講演した。

 
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