全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)はこのほど、キャラクター商品を手掛けるサンリオと提携し、今夏の旅館・ホテルや観光地の誘客に向けたキャンペーンを始めた。同社の人気キャラクター「ハローキティ」を使った旅館・ホテル向けグッズを作成。組合員旅館・ホテル、地域の旅館・ホテル組合などに卸し、宿泊客へのプレゼント品や売店用商品に活用してもらう。子どもを中心に幅広い層に人気のキャラクターを使い、震災で全国的に旅行需要が落ち込む中、組合員旅館・ホテルの誘客促進につなげたい考えだ。
ハローキティは1974年に誕生した猫のキャラクター。様々な関連グッズが開発され、子どもや幅広い世代の女性、近隣アジア諸国など海外からも絶大な人気を誇る。
全旅連では震災後の旅行需要喚起を目指し、サンリオとの提携を模索し、このほどキャラクター使用の契約に至った。
キャンペーン期間は6月から8月までの約3カ月間。旅館・ホテルなどは夏休みが終わる8月末まで、キティを使った旅館・ホテル向けグッズを利用できる。
作成するグッズは、うちわ、子ども用甚平、ランチョンマットなど。サンリオグッズが当たる三角くじ、ディスプレイも用意している。メーングッズとなるうちわは、表面に浴衣を着て湯籠を持ったキティ、裏面に旅館・ホテルや旅館・ホテル組合の注文に合わせたデザインを描く。浴衣姿のキティは全旅連オリジナルのもので、ほかでは見られない希少価値の高いデザインという。キティマニアの間で高く取引される可能性がある。
うちわの注文は1万枚から受け付ける。旅館・ホテルなどへの卸価格は1枚税別35円。購入したグッズは宿泊客にサービス品として無料で提供することも、有料で販売することもできる。
参画した旅館・ホテルなどは、自社ホームページにこれらグッズを契約期間中であれば自由に露出できる。
全旅連はこのほど、全国47都道府県旅館・ホテル組合と約900軒のシルバースター登録施設にキャンペーンの開始を告知。4月半ばまでをメドに、参画する旅館・ホテル、旅館・ホテル組合を募る。