全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)はこのほど、小冊子「旅館・ホテル『放射線の知識』」(写真)を発行した。2万部を作成し、今月14日から、全国の都道府県旅館ホテル組合に組合員数以上の部数を送付した。
福島第1原発事故の発生で、国民の中で放射線への関心が高まっていることを受けて、旅館・ホテルに放射線についての正しい知識を得てもらい、宿泊客に気持ちよく宿泊してもらおう、との趣旨で作成した。財団法人日本原子力文化振興財団が企画・編集した。
A5判、12ページ。内部被ばくと外部被ばくを防ぐための具体的な対策や、放射性物質を含む食品の出荷規制値、放射線に関する発がんのリスクなどを解説。放射線は菌のように他人にうつるものではないことや、規制値を上回る放射性物質を含む食品は出荷できないことなどを挙げ、「事故で被災された方も、ほかのお客さまと同じように温かくお迎えしましょう」「乳幼児をお連れのお客さまや妊娠中のお客さまにも、ほかのお客さまと同様、バランスのとれたおいしい食事でおもてなししましょう」と訴えている。