全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連、多田計介会長)は7月29日、東京の全国旅館会館で令和2年度第2回正副会長会議を開き、第98回全国大会の9月24日の開催を確認。「ウィズコロナ」に対応する新しい調査研究会の設置も決めた。
今年の全国大会は6月11日に山口県下関市で開催の予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で延期を決めていた。会場は式典が下関市生涯学習プラザ、懇親会が山口県国際総合センター(海峡メッセ下関)で当初の予定通り変更はない。
セレモニーや「人に優しい地域の宿づくり賞」の表彰など、プログラムの大きな変更もないが、3密を避けるため来場者数を例年の約千人から半分程度に抑える。懇親会も感染防止の観点からビュッフェ形式による料理の提供を行わない。来場者の検温や手指の消毒など、感染防止対策に万全を期す。
大会前日の9月23日には山口市湯田温泉「西の雅常盤」で常務理事、理事ら約70人を集めて研修会を行う。大会前日は例年、大会開催県で通常総会を行っているが、今年は新型コロナウイルスの影響で、東京都内に場所を移して6月10日に実施している。
ウィズコロナ対応の調査研究会は、新型コロナウイルス感染の収束まで長期化が予想される中、組合員旅館・ホテルにとって有用な情報を収集し、組合員の中で共有するもの。
具体的な事業内容は今後詰めるが、「新型コロナウイルス対応ガイドラインの具体的実践方法の整理、共有」「『新しい旅のエチケット』の普及、啓発」「宿泊消費喚起策の国や自治体への要請」「宿泊施設の財務問題への具体的助言対応」の4点が構想段階で挙がっている。
会議では次期会長選挙管理委員会の設置も決めた。来年度から2年間が任期の次期会長を決める選挙の方法を協議する。