
全国旅行業協会(ANTA、会長=二階俊博衆院議員)は17日、国内旅行の需要喚起と観光振興の契機とするイベント「第17回国内観光活性化フォーラムinやまがた」を山形市の「やまぎん県民ホール」で開催する。全国のANTA会員の旅行会社や都道府県観光関係担当者など約千人が参加する予定。
大会スローガンは「んまい山形さ きてけろ、もっけだの。」。美しい山形は、松尾芭蕉も愛し、山寺、最上川、出羽三山などで名句を残した。さくらんぼ、だだちゃ豆、芋煮、寒鱈(たら)汁、米、山菜、キノコ、牛肉、豚肉、地酒・ワインなど食も豊か。うまいものがたくさんある山形の魅力を、集まった全国のANTA会員に知ってもらう。
共催は、株式会社全旅。後援は、国土交通省、観光庁、山形県、山形県各市町村、日本観光振興協会、日本旅行業協会、日本旅館協会。全国のANTA会員や、都道府県観光関係担当者、運輸・宿泊関係者、マスコミ、一般来訪者が集まる予定。
基調講演で東北運輸局長の田中由紀氏が「ポストコロナ禍社会の観光振興」について語るほか、タレントのウド鈴木氏が「全国旅して わが故郷を想う」と題して話す。会場には山形県内の各市町村がブースを出展。前回の「第16回国内観光活性化フォーラムinやまなし」で決定し、その後に実施された「山梨県送客キャンペーン」の優秀会員に対する表彰や、「学生がつくる山形県の着地型旅行プランコンテスト」の表彰も行われる。
学生がつくる山形県の着地型旅行プランコンテストは、若者の発想で斬新なアイデアに富んだ旅行商品の企画について、山形県在住の高校生以上で学校に在籍する学生を対象に募集。1月26日に開催された審査会(委員長=山形コンベンションビューロー常務理事・青木哲志氏)で、応募12作品の中から入賞作品を決定した。
最優秀賞は山形県立小国高等学校2年、齋藤心花さんの企画「都会のZ世代が白い森おぐにの自然とふれあう夏」。SDGsを取り入れた観光振興を目指し、「供働」「新たな出会い」「自然」をポイントに、地域の人とコミュニケーションを取りながら小国町の魅力、自然、食文化を都会に住む人たちと一緒に体験するプランとなっている。
エクスカーションとして「日本唯一の居合神社で『サムライ体験』&銀山温泉散策」や「プロが選ぶ水上観光船第1位『最上川舟下り』体験」といった山形県内での体験を中心とした5コースを設定している。