日本政策金融公庫はこのほど、全国小企業月次動向調査の8月分を公表した。同月の小企業の売上DI(前年同月比で増加の企業割合から減少の企業割合を引いた値、季節調整値)は前月(マイナス7.5)比0.5ポイント増のマイナス7.0だった。業種別では飲食店と運輸業がプラス水準となった。
製造業が同13.0ポイント減のマイナス17.1。非製造業が同2.3ポイント増のマイナス5.7。非製造業6業種では、飲食店が同2.8ポイント増の8.0と、2カ月連続のプラス水準となった。
運輸業は同21.2ポイント減の0.3。大幅減ながら3カ月連続でプラス水準を維持した。
ほかの卸売業、小売業、サービス業、建設業はマイナス水準だった。このうち小売業は同4.5ポイント減のマイナス18.1。サービス業は同14.0ポイント増のマイナス4.2。
来月(9月)の売上見通しDIは、全産業で今月比6.5ポイント増のマイナス0.5。
業種別では非製造業全体と、卸売業、飲食店、建設業、運輸業がプラス水準の見通し。
調査は9月2~9日、同公庫取引先の小企業(従業者20人未満。卸売業、小売業、飲食店は10人未満)1500企業に実施。このうち1369企業から有効回答を得た。