帝国データバンクの景気動向調査によると、全国企業の今年10月の景気動向指数(景気DI=0〜100、50が判断の分かれ目)は前月比1.2ポイント減の31.5で、3カ月連続で悪化した。10業界すべてが09年12月以来、10カ月ぶりにそろって悪化した。同社は国内景気は踊り場局面入りとして、「これまでの回復はやや打ち消され、リーマン・ショック時を下回る水準に逆戻りする可能性もある」としている。
調査は全国企業2万2822社に行い、このうち1万1163社から有効回答を得た。
DIを業界別にみると、製造が前月比1.9ポイント減の33.4、小売が同2.2ポイント減の29.6、サービスが同0.7ポイント減の32.4など。
製造は外需の減速や円高の影響が表れた。電気機械製造が家電エコポイントによる需要の下支えが続くにもかかわらず、3カ月連続で悪化するなど、全12業種が08年12月以来、1年10カ月ぶりにそろって悪化した。
小売は内需の停滞で3カ月連続で悪化。
サービスは消費意欲の低迷で飲食店が同6.7ポイント減少するなど3カ月連続で悪化。10業界で唯一、リーマン・ショック時と同水準まで落ち込んだ。