首相表明 3回接種者に限り
岸田文雄首相は8月24日、現在義務付けられている日本への入国者に対する新型コロナ陰性証明の提示について、9月7日からワクチン3回接種者に限り免除すると述べた。2万人が上限の1日当たり入国者総数も具体的人数や時期に触れていないものの(31日の会見で表明)、引き上げを明言した。全国の旅館・ホテル経営者は歓迎する一方、訪日外国人に課せられている査証(ビザ)取得の免除、FIT(個人旅行)の受け入れ再開など、水際対策のさらなる緩和を求めている。
旅館・ホテル経営者 さらなる緩和求める
岸田首相は8月24日に行ったオンライン会見で、水際対策について「入国者総数、出国前検査、入国時検疫対応などの各種措置について、今後さらに緩和することとする」と表明。「まずは、特に日本から海外に渡航する方々が不便を感じている日本帰国時の出国前検査について、9月7日から入国前72時間以内の陰性証明に代えて、(3回の)ワクチン接種証明の利用を可能とする」と述べた。出国前検査は有効な接種証明書を持つ外国人の日本入国時も免除。今回の措置でインバウンドの受け入れ促進に一歩進んだ形だ。
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