「ＳＤＧｓ推進特別賞」の表彰。左は知床地区を代表して、北こぶし知床ホテル＆リゾートの桑島敏彦専務。右は日本旅行の小谷野悦光社長
日本旅行と日本旅行協定旅館ホテル連盟（日旅連）は2日、東京都内で行われた日旅連の今年度通常総会でＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）に関わる各地の先進事例4件を表彰した。昨年3月の前回総会で両者が「ＳＤＧｓ共同宣言」を締結。両者による「ＳＤＧｓ推進特別委員会」を立ち上げ、1年間にわたり各地で関連事業を進めていた。
「ＳＤＧｓ推進特別賞」を日旅連北海道支部連合会知床地区と日旅連北陸支部連合会加賀地区、「カーボンゼロ販売拡大賞」を日本旅行メディアトラベルセンター、「ＳＤＧｓイベント推進賞」を日本旅行東京教育営業部埼玉教育支店がそれぞれ受賞した。
知床地区は、知床の自然環境を思いやる行動ができる旅行者の育成を通じて、同地を「レスポンシブル・ツーリズム実践地域」へと発展させる「クマ活」などの取り組みを実施。
加賀地区は、教育旅行誘致の一環で、同旅行で活用できる「ＳＤＧｓワークブック」を作成。ＳＤＧｓをテーマとした探求型教育旅行に適した観光資源の調査やコンテンツ造成を行った。
メディアトラベルセンターは、旅行における鉄道移動で排出されるＣＯ2相当量をオフセットし、実質ゼロにするプランについて、オフセット費用を顧客の任意から、あらかじめ旅行代金に組み込む仕様に変更した結果、利用者数が飛躍的に拡大した。
埼玉教育支店は、石垣島の海岸清掃を通じて環境問題を学ぶとともに地域の課題解決に貢献する修学旅行コンテンツを中学、高校に提案。多くの中高生が同コンテンツに参加している。
「ＳＤＧｓ推進特別賞」の表彰。左は知床地区を代表して、北こぶし知床ホテル＆リゾートの桑島敏彦専務。右は日本旅行の小谷野悦光社長
