JTBは、旅行者に「旅ナカ」のコンテンツを提供するとともに、ツーリズム事業者の課題解決を支援する基盤「JTBツーリズムプラットフォーム(TPF)」の構築を進めている。その一環として、米国トリップアドバイザーのボークン事業部と提携し、体験ツアーやアクティビティの事業者がOTAや全国の宿泊施設、DMOなどを通じて自社商品を販売できる仕組みを開発。「JTBボークン」のサービス名で3日から提供を開始した。
ボークンは世界中のツアー・アクティビティ事業へB2Bプラットフォームを提供している。
JTBボークンは、世界の主要なOTAや日本全国の宿泊施設、DMOなどのウェブサイトで体験ツアーやアクティビティを販売できるサービスのほか、自社のウェブサイトで予約、販売、決済が可能になる機能を提供。商品在庫一元管理、各種業務代行など業務効率化や、データ活用、分析など体験型コンテンツの商品化などの課題解決を支援する機能も備える。
宿泊施設やDMO、観光協会は、JTBボークンを利用してウェブサイトや施設内のフロントなどで体験型コンテンツを販売できる。宿泊施設にとっては、過ごし方の提案により宿泊客の満足度を高め、付帯収入も得られるメリットがある。
JTBは、保持するノウハウや外部パートナーとの関係を生かして「JTBならではの圧倒的なコンテンツプラットフォーマー」を目指す。その基盤のTPFは、JTBボークンを含め二つのプラットフォームで構成。第1弾として昨年6月から新会社のJTBグッドフェローズにより、観光施設やテーマパーク、スキー場などのチケット流通プラットフォーム「チケットHUB」のサービスを行っている。