佐賀県旅組、宿泊客に海苔アピール


 佐賀県旅館組合青年部(山口勝也部長=旅館大和屋)は、地元の名産品で、生産量日本一の海苔を宿泊客にアピールする「佐賀だからこそ『焼き海苔三枚』事業」をこのほど始めた。青年部会員旅館を中心に、県内旅館が朝食で地元産の高級食材「佐賀海苔」を宿泊客に提供。佐賀海苔は東京、大阪などの大都市で流通し、地元佐賀の旅館ではめったに出されなかったという。青年部は同企画で宿泊客へのサービス向上、誘客拡大を図る。

 旅館の朝食メニューで一般的な海苔だが、名産地佐賀県の旅館でも地元産ではない5枚入り味付け海苔が多く利用されていた。青年部では「日本有数の海苔生産地だからできるおもてなし」として、近海の有明海でとれたての新鮮な佐賀海苔を宿泊客に提供することにした。

 海苔は一番摘みだけを使用。調味料による味付け加工をせず、素材そのものの味を大切にした焼き海苔。旅館のコスト面や、「他の料理もある中での5枚組の必要性」を考慮し、3枚組で提供する。パッケージには「美味しい朝。佐賀だからこそのおもてなし 佐賀県旅館組合青年部」と表記、組織挙げての取り組みをアピールする。

 事業はまず、プロデュースした青年部会員旅館で開始。その後青年部が親組合の佐賀県旅館組合に呼び掛け、現在県内37軒の旅館が事業に参画している。

 青年部では、顧客の満足度向上とともに、県内宿泊施設が一斉に取り組むことの話題性による誘客効果を期待。海苔とともに県内で多く生産されている米と組み合わせて「美味しい米どころ佐賀、美味しい海苔どころ佐賀」をキャッチフレーズにポスターを製作、県の協力も得て観光客誘致に生かしたい考えだ。

 
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