全国の信用金庫で組織する「よい仕事おこしネットワーク」(事務局=城南信用金庫)は3月22日、佐賀県の食品を首都圏のバイヤーに紹介する商談会を東京・羽田の同ネットワークの拠点「よい仕事おこしプラザ」で開いた。オープニングセレモニーに同県嬉野市の村上大祐市長が出席し、地元の食や観光の魅力をアピールした。
嬉野市、武雄市、有田町の2市1町が昨年10月、同ネットワークと連携協定を締結。連携企画の第1弾として、嬉野市の特産品「うれしの茶」を使ったクラフトビール「うれしの茶エール」を醸造した。今回の企画はそれに続くもの。
村上市長は「食材が豊富でさまざまな魅力がある。今後も広く情報発信したい」と同市を含めた佐賀県西部地域の魅力をアピール。「第77回全国茶品評会で産地賞と農林水産大臣賞をダブルで受賞。つやと香り、うまみが強い特徴がある」「栃木県の喜連川温泉、島根県の斐乃上温泉とともに“日本三大美肌の湯”と呼ばれる。ナトリウムを多く含んだ重曹泉で、入るとみずみずしい肌がよみがえる」と、市の名産うれしの茶と温泉をPR。
城南信用金庫の川本恭治理事長は「大手企業の賃上げの話題が出てくる中で、街中の(中小)企業は36%程度しか賃上げをすると回答していない。地域事業者が販路を拡大して売り上げを伸ばし、賃上げができるような社会の実現を目指したい」と述べた。
セレモニーで記念撮影に臨む嬉野市の村上市長(左から2番目)、城南信用金庫の川本理事長(右端)ら