住友電工ネットワークスは、高速同軸モデム「ACLC」の新製品「MC5000シリーズ」を発売した。既設のアナログカメラ用同軸ケーブルを利用して、ネットワークカメラ用のLANを構築できるもの。コンパクト設計も特徴だ。
新製品は、ネットワークカメラによる監視用途に特化した製品で、監視カメラのアナログからIPネットワークへのリプレイス需要に対応する。同軸給電(PoC給電)とイーサネット給電(PoE)の機能を有し、最長の通信距離は無中継で2キロメートル。給電距離は、全長600メートルを実現。親機1台に子機4台が接続可能なことから、遠距離かつマルチチャンネルな監視システムを安価に構築できる。
監視カメラ用途のほかにも、無線LANのアクセスポイントを設置する場合にも利用可能だ。
高速同軸モデムとは、ホテルや旅館の客室内のテレビ同軸ケーブルを利用して、高速で安定したネットワークを安価で構築できる「破格のインターネット導入ソリューション」と同社。
従来品は、「親機が大型で高額」「一対向のみの接続」「100メートルごとにPoE対応HUBの設置が必要」といった問題があったが、新製品は、光ファイバーやLANケーブルの大掛かりな配線工事が不要で、工事騒音や客室休業を回避できることから、宿泊施設をはじめ、病院、集合住宅のLAN構築、VoD(ビデオ・オン・デマンドサービス)などに多数採用されている。
この件についての問い合せ先は、住友商事マシネックス・ICTプロダクトチーム(TEL.03・5560・7501)
MC5310M(ACLCモデム親機)