多くの金融機関が外貨両替を宅配など外部委託に切り替えるなか、豊田信用金庫(愛知県、藤嶋伸一郎理事長)は愛知県内の金融機関で唯一、店頭で両替を取り扱っている。2023年度の取扱件数6675件、金額265万5000米ドルは全国の信金でトップだ。採算に合わない逆風下、それでも続ける背景を探った。
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金融機関が自前の外貨両替から撤退したのは、FATF(金融活動作業部会)の第4次対日相互審査や政府の行動計画により、マネーロンダリング対策が厳格化したため。取引時確認の事務負荷が大幅に増大し、収益性が低下。これを契機に、外貨両替業務は縮小に向かった。【記事提供:ニッキン】
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