ＫＮＴ―ＣＴホールディングスとクラブツーリズム、フジ・メディア・ホールディングスの総合広告会社クオラス（東京都品川区）は来年2月、現実世界と仮想世界のバーチャルツアーを実現した世界初の都市観光バスツアー「ＷＯＷ ＲＩＤＥ（ワゥ ライド）」を開始する。テクノロジーと日本が誇るエンターテインメントを駆使し、東京魅力を紹介する。
ＷＯＷ ＲＩＤＥは、「透過有機ＥＬディスプレイ」と一体化した「車窓」そのものをコンテンツ化。ＶＲ（仮想現実）映像、ＡＲ（拡張現実）映像の投影を可能にした映像表示システムを使用し、都市観光バスに乗りながら新しい観光体験ができる。車内では、透明ディスプレイを全車窓に搭載。座席（20席）をバス中央に配置することで、乗客は片側だけでなく、左右両側の車窓が楽しめるようにしている。
車窓に映像が映し出されると、見慣れた東京の景色が一変し、陸海空、令和から江戸時代へと時空を移動。さらには歌舞伎座の建物内部にまで潜入するなど、これまでにみたことがなかった驚き（ＷＯＷ）が体験できる。
「従来のＶＲ体験は、ＶＲゴーグルなどを装着し、1人で楽しむものが多いが、同観光バスはシートに『座っているだけ』で非日常空間を体験でき、同乗者とリアルタイムで感動共有することを可能にした」と同社。
運行ルートは、複合商業施設ＧＩＮＺＡ ＳＩＸに隣接する銀座六丁目バス乗降所を出発し、日本橋、東京駅、皇居、国会議事堂、東京タワー、レインボーブリッジ、豊洲、勝鬨橋、歌舞伎座を約60分間で「驚きと再発見」をしながら巡る。総合演出には映画監督の堤幸彦氏、キャストには歌舞伎役者で俳優の片岡愛之助氏などを起用している。
