今年の国内旅行人数は前年比1.1%減 JTB発表


 JTBが8日発表した09年の旅行市場の見通しによると、1泊以上の国内旅行人数は、世界的な経済環境の悪化の影響を受け前年比1.1%減の2億9325万人となりそうだ。平均消費額は2.5%減の3万2900円と推計する。海外旅行人数は4.4%減の1530万人で、平均消費額は6.9%減の29万5千円。訪日外国人数は0.6%増の830万人という予測だ。

 経済環境の悪化は、直接の経済面に加え、生活全般の先行き不透明感や世間体から旅行を逡巡するなど心理面でも旅行消費活動に影響しそうだという。その一方で、国内旅行では、ガソリン代の低下や春、秋と2度ある5連休がプラスの要因に挙げられる。また、「イベントが開催される横浜や新しいアトラクションがオープンする東京ディズニーリゾートを中心とした都市型観光、さらには目的性やテーマ性が強い旅行は経済動向とは関係なくにぎわいを見せるものと思われる」(JTB)。

 訪日外国人数は、世界的な経済環境の悪化と急激な円高の影響を受け減少に転じており、年初しばらくはこの状況が続くと予想。しかし、観光庁の施策や、中国からの訪日旅行者増から、年間では前年並みと見る。

 併せてJTBでは08年の推計も発表し、国内旅行人数は前年比1.1%減の2億9651万人となった模様。年初からのガソリン代の高騰、経済環境の悪化、先行き不安感のなど影響を強く受けたという。平均消費額は1.2%減の3万3760円となった。

 海外旅行人数は7.7%減の1600万人、平均消費額で3.7%増の31万6900円と推計。

 訪日外国人数は増減なしの835万人と推計している。6月までは順調に推移したが、円高や経済環境の悪化で8月以降は前年比マイナスに転じた。「特に円高ウォン安の影響を受けた韓国からの旅行者の減少が大きい」(JTB)。

 
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