![](https://i2.wp.com/www.kankokeizai.com/wp-content/uploads/431603.AFP01-1.jpg?resize=320%2C320&ssl=1)
ロボホンを抱えたシャープの景井部長(右)とJTB西日本の北村執行役員
JTB西日本は8日記者会見し、京都を舞台に、シャープ製のモバイル型コミュニケーションロボット「ロボホン」を観光案内用に貸し出すツアーを催行すると発表した。同社の北村豪執行役員法人営業大阪支店長は「ロボットと旅する新たなスタイルを提案したい」と意気込む。
シャープと京都の観光事業で協業する。会見にはシャープのコミュニケーションロボット事業統括部市場開拓部長の景井美帆氏も出席。事業はロボット工業会の「17年度ロボット導入実証事業」として採択されている。
「ロボホンと行く『ロボ旅』京都」(首都圏発)は来年1~3月出発の期間限定で、料金は大人1人2万4800~3万3800円。12月15日から販売する。
持ち運びできるロボホンを京都タワーにある関西ツーリストインフォメーションセンター京都でツアー客に貸し出し、旅のパートナーとして一緒に京都観光を楽しんでもらう。
ロボホンは1日6台を貸し出す。主に2人旅を想定しており、「特に女性客には受けるのではないか」と北村氏。観光施設や店舗に近づくと声を発して簡単な歴史や文化などを解説したり、立ち寄りを勧めたりする。また、ロボ旅に協力する4店舗にもロボホンを置き、日本語、英語、中国語に対応したサービスを行う。
ロボホンの貸し出しについては、身元がはっきりしているため保証金はとらないものの、紛失や破損の場合、本体価格分を請求することもあり得るとしている。
今回は実証事業であり、ロボホンの案内エリアは清水寺~円山公園周辺の東山エリアとなっている。今後は嵐山や大原などでの活用を検討するとともに、訪日外国人観光客への対応を視野に入れていく方針だ。
北村氏は「人に寄り添うコミュニケーションロボットの観光産業での新たな価値創造に取り組む」と強調した。