宿泊客約2%増
京都市の「京都観光総合調査」によると、平成30(2018)年に市を訪れた観光客の消費額は前年比16.1%増の1兆3082億円となり、過去最高になった。観光客数は減ったものの、宿泊客数は同1.6%増の1582万人と、こちらも過去最高に。
観光消費額の1兆円突破は3年連続。外国人観光客の消費額は全体の約3割に当たる3725億円で、1人当たりの消費額は日本人観光客の2.2倍に達している。
観光客数は3年連続の減少ながらも、5千万人台を維持している。観光客の一部地域への集中も見られ、「清水や祇園など日本人観光客の訪問率が50%の地域がある一方、山科や高雄などは訪問率が低い」(観光MICE推進室)ことも分かった。
宿泊客数は1582万人だった。23年から右肩上がりを続け、市は「旺盛な宿泊需要が継続していることに加え、宿泊施設の増加なども寄与している」とする。宿泊施設数は28年時点で約3万室だったが、今年3月現在では約4万6千室まで増加しており、「施設数としては満たされつつある」という。
外国人観光客数は約28%増加し、過去最高となる450万3千人を記録。最も多いのは中国人で、117万人だった。次いで、台湾(66万人)、米国(43万人)、韓国(30万人)と続く。
一方、修学旅行生は95万3千人にとどまり、前年の113万人から大幅にダウンした。