京都市は、持続可能な観光の国際的な認証団体、グリーン・デスティネーションが実施する表彰制度「TOP100選」に選ばれた。市は「持続可能な観光地として、国際的な認知度向上につながることが期待される」と歓迎している。
グリーン・デスティネーションは世界持続可能観光協議会(GSTC)が開発した国際指標を認証する団体の一つ。
グリーン・デスティネーションは100項目からなる基準を設けており、TOP100選ではこの項目の中で特に重要な30項目のうちの、文化財の保護など15以上の項目に対する取り組みについて観光地がレポートを提出し、高評価が得られた場合に入選となる。
市は観光庁の「日本版持続可能な観光ガイドライン」の指標の効果・検証を行うモデル地区に選定されており、モデル地区事業の一環としてTOP100選に応募していた。
市によると、入選した地域はウェブサイト上に地域の専用ページが作られ、広く発信される。
今回は北海道ニセコ町、岩手県釜石市、神奈川県の三浦半島、岐阜県白川村、沖縄県も選ばれているという。
GSTCは07年に発足した国際非営利団体。基準は国連世界観光機関(UNWTO)の指示の下で開発された基準であり、国際連合環境計画(UNEP)などの国際機関、民間企業、NGOなど150以上の団体と連携している。