
台車(イメージ)
京王電鉄は7月27日、鉄道を活用した農産物を配送する実証実験を始めた。日中時間帯の鉄道の車内スペースを活用し、飛騨高山の農産物を京王線で運ぶ。来年3月31日までの火曜日から土曜日までの毎日(一部期間を除く)。
実証実験は、京王線新宿駅京王モールの観光案内所「中部地方インフォメーションプラザin京王新宿」で販売する飛騨高山の農産物を、飛騨高山から高速バスと京王線に積載して配送するというもの。鉄道輸送では、京王ライナーの運行を行う京王線5000系車両をモデルにしたカバーを装着した台車を使用する。
配送物は、特選館あじか(岐阜県高山市)のトマト、ホウレンソウ、モモなど農産物。1日当たり段ボール(120サイズ)6箱程度の配送を予定している。京王グループの高速バス、鉄道という公共交通インフラを活用して配送に伴う環境負荷の低減を図るとともに、鉄道を利用することで都心部の道路混雑の影響を回避し、商品配送の定時性、速達性の確保につなげる。
「実証実験の検証を踏まえて、農産物以外の商品配送や生活利便性の向上に資する新たなサービスの検討につなげるほか、高山市の知名度向上や観光誘致の拡大など地域経済活性化に貢献する」と同社。
台車(イメージ)